歯周病の予防
 

②就寝前の歯磨きが有効

 

 歯周病は細菌により引き起こされますが、章句生活、喫煙、飲酒といった生活習慣とも関係しています。そして歯の表面に付着して増殖する歯周病菌を取り除く歯磨きも、立派な生活習慣です。日本では以前、朝起きたときにすぐ歯をブラッシングする習慣がありましたが、口の中の細菌は食べ物を栄養源としますので、毎食後のブラッシングが良い習慣です。
  昼食は食事をしたり、お茶を飲んだり、会話などで舌を動かしたりして、口の中の環境はかなり変動し、細菌が定着しにくい状態になります。これに対して眠っている夜は、環境はほぼ一定であり、だ液の分泌も昼間より少なく、歯周病菌にとっては居心地がよく、増殖しやすい状態といえます。このため歯周病を予防するには、就寝前に細菌を除去するためのブラッシングが効果的といえます。
  では、正しく歯を磨くには、どんなブラッシングが必要でしょうか。
   歯周病の予防には、歯と歯肉(歯ぐき)の境目や、歯と歯のすき間に潜む細菌を取り除く必要があり、歯ブラシの毛先がその部位に当たらないといけません。その感触を確かめながら歯磨きをすれば、効果的に細菌を取り除くことができます。歯と歯のすき間には、デンタルフロスや歯間ブラシなどの併用も有効です。
  口の中の病気の大半は、鏡の前で大きく口を開いて見ることで、症状の有無や赤くなったり腫れたりしていないか。歯と歯ぐきの境目から出血していないか。歯磨きの前後に鏡を見て、歯や歯茎の状態をチェックする習慣も身に付けたいものです。また「磨いている」のと、「磨けている」のには専門家から見ると大きな差があります。
  歯医者さんでの定期的なチェックとクリーニングで丈夫な歯と歯ぐきを保ち、快適な生活をエンジョイしましょう。


(平成20年7月8日 毎日新聞掲載)